保育士国家資格

保育士は、児童の保育及び保護者等への保育に関する指導を行う専門職です。保育所では、仕事と保育を両立させようとする親を支えるため、乳幼児を養育します。知的障がい児や肢体不自由児など障がいを持った子どもたちが入所する児童福祉施設では療育、児童養護施設ではケースワークなど、施設に見合った専門性が求められます。

主な職種

資格取得の方法

保育士になるためには、養成施設で学ぶことにより保育士の資格を取得する方法と都道府県の行う試験に合格する方法があります。

1.保育士の指定養成施設で学ぶ

都道府県知事が指定する保育士養成施設を所定の単位を取得して卒業する。1

2.保育士試験に合格する

①大学、短大等を卒業した者、②高等学校を卒業した後、児童福祉施設において2年以上、2,880時間以上児童の保護に従事した者、③児童福祉施設において5年以上、7,200時間以上児童の保護に従事した者など受験資格が得られます。2

※上記以外の受験資格詳細については、下記問い合わせ先ホームページにてご確認ください。

国家試験
申込期間
1月、7月

試験日
前期(筆記)令和7年4月19日、20日(実技)令和7年6月29日
後期(筆記)令和7年10月18日、19日(実技)令和7年12月7日
お問い合わせ先
一般社団法人全国保育士養成協議会 保育士試験事務センター
〒171-8536 東京都豊島区高田3-19-10
ナビダイヤル 0570-00-4194
HP https://www.hoyokyo.or.jp/exam/

児童指導員任用資格

家庭の事情や障がいなどのため、児童福祉施設で生活を送っている0〜18歳までの児童を保護者に代わり、健全に成長するように指導します。

資格取得の方法

児童指導員になるには、次の資格要件のいずれかに該当することが求められます。

  1. 児童指導員の養成学校を卒業した者1
  2. 社会福祉士の資格を有する者2
  3. 精神保健福祉士の資格を有する者3
  4. 大学(短期大学を除く)で社会学・教育学・心理学・社会福祉学のいずれかを修めて卒業した者4
  5. 大学(短期大学を除く)で社会学・教育学・心理学・社会福祉学に関する科目の単位を優秀な成績で修得したことにより、大学院への入学を認められた者4
  6. 大学院において、社会学・教育学・心理学・社会福祉学のいずれかを専攻する研究科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者4
  7. 外国の大学において、社会学・教育学・心理学・社会福祉学のいずれかを専攻する研究科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者4
  8. 高校等卒業後、2年以上児童福祉の仕事に従事した者5
  9. 幼稚園・小・中・高校の教員免許を所持していて、都道府県知事が適当と認定した者6
  10. 3年以上児童福祉の仕事に従事し、都道府県知事が適当と認定した者7

資格の種類

国家資格
国または、国が委託した団体が試験を実施するもので、試験制度を規定した法律があります。その資格がないと営業できない、または、その業務に就くことができない資格もあります。
公的資格
厚生労働省などの省庁が認定している資格です。財団法人、社団法人、地方自治体などが試験を実施します。試験内容などを規定した法令や条例により実施します。
任用資格
地方自治体などで一定の職務に就くために必要となる国が定めた基準です。大学や養成校で国が定めた科目を履修し卒業することで、資格が得られます。
民間資格
財団法人、社団法人、民間企業などが、業界のレベルアップを目指し、独自の基準として定めている資格です。
  • 取得する資格によっては、養成校で定められた科目を履修し卒業してから、受験資格を得たうえで、国家試験に合格しないと取得できない資格があります。
  • また、実務経験がないと国家試験等をうけることができない資格もあります。
  • 資格試験を受験する場合は、必ず試験実施機関に受験資格についても、問合わせをしてください。

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