福祉のお仕事に就かれている職員さんに
突撃インタビューしました。
現場のリアルな声をお届けします!
ベテランになっても学びの場。 奥が深い介護のお仕事
原則として65歳以上で要介護3以上の認定を受け、自宅での生活が困難な人が入居できる施設。24時間体制で、入浴、排せつ、食事、身体の移動などあらゆる介助を受けながら暮らせます。
コミュニケーション=会話だけではないと知り
気持ちが楽に
- 平松さん
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まず、介護の仕事を志したきっかけをお話しいただけますか?
- 大野さん
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実は工業高校出身で、建築を専攻していました。
しかし建設業界で働くイメージがわかず悩んでいたところ、特別養護老人ホームで働く母に福祉を勧められました。
- 大野さん
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そこで専門学校に進み、国家資格「介護福祉士」を取って、ラックを運営する善心会に入職しました。就職して12年になります。
- 平松さん
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同じ道を選ばれたということで、お母さまはさぞかし喜んでいらっしゃるでしょうね。
この12年間を振り返ってみていかがですか? - 大野さん
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人生の最期に関わらせていただくことができるかけがえのない仕事だと日々感じています。
どうしたら安全安心で快適に、そして楽しく過ごしていただけるかということを考えているうちに12年も経っていたという感じです。
- 大野さん
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もともと人とたくさん話すタイプではないため、就職後しばらくは利用者の皆さんとうまくコミュニケーションが取れないことに悩んでいました。
- 大野さん
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しかし、働く中でコミュニケーション=会話ではないと気付きました。一緒にレクリエーションをすることだってコミュニケーションの一つ。
慣れたことも大きいですが、そう思えるようになってから会話も含めて苦手意識がなくなりました。 - 平松さん
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関わりながら新たな気付きを得られたのですね。
大変だと感じることはどんなことでしょうか? - 大野さん
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20代の時は気にしていなかったのですが、30代になってからは体調面での心配が増えました。
夜勤のある職場ですから負担に感じることがあります。一方、3人の子どもがいますので、シフトによっては平日の昼間でも一緒に遊べるというメリットもありますから一長一短ですね。
- 大野さん
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また、本年度から職場内の生産性向上委員会の委員長をしており、委員会活動の一環で職場のICT化などを進めています。
いかに現場が混乱することなく導入していくかという点において日々頭を悩ませています。
施設長にも相談しながらより良い形にしていきたいですね。
国家資格「介護福祉士」取得へ手厚い支援
- 平松さん
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ラックでは、人材育成はどのように進めていますか?
- 大野さん
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ラックは人材育成にとても力を入れています。働きながら国家資格「介護福祉士」を取得する職員も多くいます。
昨年度からは、働きながら介護福祉士を取るために必須の「介護福祉士実務者研修」を施設内で受けられるようになりました。
実務者研修を受けている時間は勤務時間としてカウントされますし、 費用は法人負担ですので挑戦しやすい環境だと思いますよ。
- 大野さん
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また、新人研修も力を入れています。中途の方も含めて入職して最初の1カ月は研修で、家で家族相手にする介護とプロの介護がどのように違うのかという点から学んでもらっています。
- 大野さん
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ひたすら見学してラックのやり方を学び、人によってケアのやり方が違う、いつか新人指導をする際などに「先輩によって言うことが違うから困惑する」ということがないようにしています。
さらには外部講師を招いて最新の介護技術を学ぶ勉強会も定期的に実施しています。 - 平松さん
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資格の取得支援はありがたいことですし、ベテランになってからも学べる環境があるとはすばらしいですね。
仕事とプライベートの両立がしやすい環境
- 平松さん
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最後にこれから介護職を目指す方へのメッセージをお願いします。
- 大野さん
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私が仕事で心掛けていることは、利用者の言葉を否定しないことです。
認知症の方ですと、食事を終えてすぐに「ご飯をまだ食べていない」とおっしゃることがあります。
否定から入るとヒートアップしがちですので、一旦は受け入れて、「準備しますね」などと言って合わせつつ様子を見るようにしています。
ぜひ、介護職になった際は、頭ごなしに否定しないということを心がけていただければと思います。
- 大野さん
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ラックが特に恵まれているのかもしれませんが、介護の現場はとても働きやすいです。
ワーク・ライフ・バランス(WLB)を掲げていて、仕事とプライベートの両立に力を入れています。
結婚や子どもが生まれた際などに休みをもらえたり、勤務を考慮してもらえたりとありがたく感じることは多々ありました。
- 大野さん
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休み自体も多く、有休を合わせると半分ほどが休みという月もあるほどです。
スキルアップもプライベートの充実も図れる介護の仕事にぜひ、挑戦していただければと思います。