福祉を学ぶ学生座談会
Vol.7

福祉の学校に通っている学生さん達に
気になる質問を徹底的に話し合ってもらいました。
ここでしか聞けない本音トークをお届けします!

インタビューvol7 平松亜希子さん、学生さん達
座談会 Vol.7

サンビレッジ国際医療福祉専門学校の教室と現場の両方の学びを
 通し、実践力を鍛える

福祉について学べる学校に進学したところで、教室内だけで全ての知識を吸収できるわけではありません。
そこでサンビレッジ国際医療福祉専門学校(サンビ校)では、実際の現場こそが多くを学べる場所で、福祉施設の利用者を“先生”と位置付けて、教室と現場、両方での学びや気付きを大切にしています。
今回はそんなサンビ校で学ぶ3人の学生にインタビューしました。

インタビュープロフィール

【サンビレッジ国際医療福祉専門学校】
2年制の介護福祉学科と、3年制の作業療法学科、言語聴覚学科の3学科があります。
特別養護老人ホームやデイサービスセンターなどを運営する社会福祉法人新生会を母体としていることから、
1年次から実際の現場を訪問し、実践力を身に付けることができます。キャンパスは、揖斐郡池田町にあります。

学生さん達

お話を伺ったのは…

滝川さん

滝川 絢さん
3年生/言語聴覚学科

林さん

林 亜美さん
3年生/作業療法学科

寒河江さん

寒河江 彩菜さん
2年生/介護福祉学科

テーマ1

祖父母との関わりをきっかけに福祉の道に

平松さん平松さん

まずは福祉を学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

滝川さん滝川さん

祖父母やその友達と関わる機会が多く、福祉科の高校に進んで介護福祉士資格を取得しました。
高校時代の実習で話す意欲があるのに母音しか話せないという方に出会い、言語聴覚士の仕事に興味を持ったのでサンビ校への入学を決めました。

林さん林さん

祖母が自宅でパーキンソン病の祖父の介護をしており、少しでも祖母の力になりたいと思ったのがきっかけです。
看護師や介護職などいろいろな選択肢がありましたが、日常生活の動作の回復のお手伝いができる作業療法士の仕事にもっとも興味を持ったため、作業療法学科に決めました。

寒河江さん寒河江さん

幼い頃よく、祖父母の家に遊びに行っていました。祖父母の友達と話す機会も多く、とても楽しかったので高齢福祉の世界に興味を持ちました。
高校卒業後にいきなり就職するという道も考えましたが、サンビ校の見学などを通してしっかりと学んでから就職した方が利用者のことがよくわかるのではと感じたため、ここで介護福祉士資格を取ってから就職するという道を選びました。

寒河江さん学習中

テーマ2

大変…だけど実習は貴重な学びの機会

平松さん平松さん

これまで学んできて印象に残っていることなどをお話しいただけますか?

滝川さん滝川さん

言語聴覚士の支援対象は幼児から高齢者までと幅広いです。
高齢者と接することは高校時代の経験から慣れていますが、小さな子どもはこれまであまり接点がなかったため療育センターに初めて実習に行った際は戸惑いました。
発達の個人差も大きく、難しく感じていましたが、実習でいろいろと実践したからこそ今は支援をしながら一緒に遊べるようになりました。
サンビ校は実習が多くて大変でしたが、おかげで苦手の克服につながったので良かったです。

林さん林さん

入学してすぐ、近くのリハビリセンター白鳥へ行きました。
利用者とのコミュニケーションの取り方がわからず、必死に話し掛けたところ、利用者から「気をつかわせてごめんなさいね」と言われてしまいました。そう思わせないようにこれから経験を重ねていかなければと思う印象的な出来事となりました。
また、授業で人の骨や筋肉について細かく学び、正直「こんなに細かく知らなくても支障ないのでは」と思いましたが、 実習に行った際、筋肉や骨についてきちんと知ることはより良いリハビリにつながるとわかり、学びの大切さを知りました。

寒河江さん寒河江さん

私も実習での経験が心に残っています。
利用者は皆さんそれぞれ違いますから、相手に合ったコミュニケーションを取ることが大変でしたが勉強になりました。
実習後にクラスメイトと、どんな利用者がいてどう対応したかという意見交換ができたのも有意義で印象に残っています。
いろいろな施設に実習へ行ったおかげで入学前よりもコミュニケーション能力が上がったのではと感じています。

学習中の林さん

テーマ3

相手の様子を観察し、支援に生かせる専門家に

平松さん平松さん

皆さん、卒業後はどんな道に進む予定ですか?

滝川さん滝川さん

病院での勤務を考えています。
理学療法士や作業療法士は大きな部屋でリハビリ等をすることが多いのですが、言語聴覚士は個室で1対1の訓練をすることが多いです。
この3年間、どんな方ともしっかり話すことを意識して学んできましたので、就職後もしっかりと話を引き出して支援につなげていきたいです。 言語聴覚士は、脳の病気によってコミュニケーションや食べることが困難となった方にリハビリをする専門家ですが、症状によっては、全身状態が関係している場合もあります。
できないところばかりに目を向けるのではなく、全身から判断できる視点をもった言語聴覚士になりたいです。

林さん林さん

子どもか高齢者か、どちらと接する道に進もうかを考えているところです。
いずれにせよ「相手の力になりたい」という気持ちを大切に、相手の様子をしっかりと観察し、相手に合わせた接し方ができる作業療法士になりたいです。

寒河江さん寒河江さん

私は高齢者施設で働く予定です。介護の仕事は思いやりが大切な仕事だと日々感じています。
例えば認知症の方の行動一つを取っても、「この行動には理由がある」と、相手の立場に立って考え、寄り添っていきたいです。

平松さん平松さん

教室と現場の実習で身に付けた多くのことを、卒業後もしっかりと生かしてくださいね。

学習中の滝川さん